デザインにおける色が与えるイメージと効果

色には私たちに与えるイメージと効果があります。

色はデザインに大きく影響するため、配色を考える作業は切っても切り離せません。

以前学校案内のパンフレット制作をさせていただきましたが、
企業のロゴや印刷物の制作をするにあたっても色彩は重要な要素の一つです。

色から受ける印象はそのまま企業イメージに直結します。

身の回りの物の色がどのように使われているか考えたことはありますか?
今回は色が与えるイメージとその効果についてまとめました。

 

色が与えるイメージ

ここでは色の持つ印象をメリット◎とデメリット×を混じえながらながら紹介していきます。(下記の12色はJIS規格で定めた色鉛筆の代表的な色を紹介しています)

 

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活動的で情熱を感じさせる色です。
また食欲を増進させる色でもあるので、飲食店や食品パッケージによく使用されています。赤は目立つ色なのでアクセントカラーにも使いやすいでしょう。

赤色が持つイメージ
◎活動的、勝利、情熱
×危険、怒り、戦闘的

 

● ピンク

優しく可愛らしさを感じさせる色です。
ピンクは色が及ぼすネガティブ面が少ない色といわれています。
若さや、甘さ、ロマンチックで女性らしい印象を与えるピンクは女性誌やコスメブランドなど幅広い分野で使用せれています。

ピンクが持つイメージ
◎愛情、柔和、華麗
×幼稚、繊細

 

オレンジ

陽気で開放感を感じさせる色です。
黄色と赤の中間色で親しみなどポジティブな印象を与えてくれます。
しかし、膨張色なので上手く使用しなければまとまりがなくなってしまいます。

オレンジが持つイメージ
◎暖かさ、賑やか、家庭的
×下品、安っぽい、くどい

 

活発で明るい印象を感じさせる色です。
気分を明るくさせ活動的な印象から子ども関連のものによく使用される色です。

黄色が持つイメージ
◎エネルギッシュ、天真爛漫、無邪気
×危険、落ち着きがない、奇抜

 

黄緑

新芽や新緑、若々しさを感じさせる色です。
黄色と緑の中間色で、他の色とのバランスがとりやすいです。

黄緑が持つイメージ
◎フレッシュ、調和、若さ
×保守的、控えめ、未熟

 

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安心感や植物の安らぎを感じさせる色です。
癒しや和らぎ、調和がとれている印象から医療機関などに多く使用されている色です。

緑が持つイメージ
◎安定感、穏やか、癒し
×受動的、軽い、優柔不断

 

● 水色

クリアで清々しさを感じさせる色です。
青色と比べてスッキリと透き通った印象から閃きやインスピレーションをもたらせてくれる色ともいわれています。

水色が持つイメージ
◎清らか、純粋、謙虚
×控えめ、冷たい、子供っぽい

 

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クールで落ち着きを感じさせる色です。
知的で誠実集合力を高める効果がある色といわれています。
そのことから会社や塾のコーポレートカラーとして使われることが多いです。

青が持つイメージ
◎冷静、品格、堅実
×冷酷、悲しみ、不安

 

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神秘的で妖艶さを感じさせる色です。
豊かで大らか、リラックスできる印象を与えるので、セラピー系や芸術系など幅広い分野で使用されています。

紫が持つイメージ
◎高貴、艶やか、美しい
×不気味、毒々しい、下品

 

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歴史や伝統を感じさせる色です。
温もりや居心地の良さからインテリアには人気の色です。

茶色が持つイメージ
◎堅実、安定、温和
×古臭い、地味、味気ない

 

● 黒

他の色に与える影響力の大きさから力強さ重厚さを感じさせる色です。
高級な印象からブティックやコスメの関連に使用されることが多いです。

フラットな白に対して、黒は固いイメージも与えます。
黒が持つイメージ
◎大人っぽさ、上品、クール
×恐怖、孤立、絶望

 

◯ 白

清潔で無垢、まっさらで純潔を感じさせる色です。
広さや爽快感、スタイリッシュな印象を与えることからファッション関連に使用されることが多いです。

白が持つイメージ
◎純潔、清潔、新しさ
×空虚、虚無感、儚さ

 

色の特徴を意識しよう

上記で挙げたように12色それぞれがもたらす色のイメージと効果は様々です。

デザイン全てにおいて色彩の知識は必要不可欠となり、配色一つでそのもののイメージが大きく変わってしまいます。
デザインを行う際は色の特徴とバランスを考え、与える印象を理解することが大切なのです。